三都俺物語

昨日、今日、明日 

怒られるわ~たし。 

万策尽きました。

藤岡店、ギブ元です。  


今日から次男が修学旅行に行きました。 

そうです。京都です。 

北に向かいたい私を置いて、 

彼は西へと旅立っていきました。  


昨晩、置いてあった、しおりをチラリ。

「ONE PIECE ~思い出のかけら~ 」 ・・・ 

ほぉ。なかなか良いスローガンだ。 

程良く中学生らしい。 かけらというのも実に謙虚だ。 

ありたっけの夢をかき集めてきてほしいものだ。

海賊王に妻がなる!  


さて一日目の予定。 

法隆寺~興福寺~東大寺 

うん。ベタだ。まぎれもなくベタ。 

まさに王道。 

KING OF NARAである。 

夕食後、二月堂を夜の静寂の中、散歩というのも通でよい。 

きっと私もその頃、自宅の静寂の中をうろうろしているであろう。 

息子よ。父さんもがんばる。 


2日目は自由行動か。 

まっ、基本だな。 

なになに、 

「班で話し合い充実した旅ににしよう。」 

うんうん。そうしてくれたまえ。 

*先輩、家族にもアドバイスをもらい効率よくまわろう。 


ほぉ、ほぉ~ 

やはり、先人の知恵。 経験者は語る。 

ハッ、ハッ、ハッ、 

ここは、私の出番だな。 

息子よ、何でも聞くがよい。 

おもえたちが楽しく回れるよう、アドバイスをしてやろう。 

なんてたって私は旅のプロだ! 

・・・

・・・ 

あれ?修学旅行明日だよね。 

あれ?もう寝てるし。 

あれ?父さんのアドバイスは?

えっ!いいの!?父さんのアドバイス?

・・・・ 

・・・・ 

「そ、そうか、あ・え・てやな・・きっとあえてなんやろうな~」 

私に聞くのが畏れ多かったんや。 

理想のカタチができてしまうもんな~

友達同士で悪戦苦闘するのもまたいいんやな。

父さんも野暮じゃない、

ワンポイントアドバイスだけあげよう。

しょうがない、

ここはこちらから歩みよってやろう。

きっと待ってるんや。 


・・・そして今朝。 

「京都の自由行動で聞きたいことあるか~? 遠慮しなくていいぞ。」 

冷めた目の息子が一言。

「別に・・」 

あれ、 さ・わ・じ・り・え・り・か 

 

茫然と背中を見送る私。 


「まっ、あえてなんやろうな~ 」

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